2021年9月7日火曜日

僕がgoogle謹製スマホを選ばない理由

 僕はスマホは長くても1年ほどしか使わないので、毎年機種変更をしている。スマホ遍歴は、悪名高きArrows F-10Dから始まり、現在のRedmi K30 Ultraに至るまで延々と続いている。その中でgoogle謹製スマホはGalaxy nexus にnexus 4、nexus 5xだった。どれもサクサク動作に高画質のカメラと、最高のスマホ体験を僕に齎してくれたわけだが、最後のnexus 5xにおいてはある重大な問題があった。

それは、ハードウェアに起因する突然の文鎮化リスクだ。これは発熱とかバッテリーの激しい消耗なんかより僕を悩ませた。何の前触れもなくいきなり使用不能になるのだ。

しかし、最近になってgoogle謹製スマホにまたこの問題がやってきた。今度はpixel 3らしい。記事はgizmochinaより。

Google Pixel 3 series phones are getting bricked with “EDL” message

https://www.gizmochina.com/2021/09/07/google-pixel-3-phones-getting-bricked/

英語では文鎮ではなくレンガ(brick)と表現するようだ。 

記事によると最近多くのpixel 3と3XL において、いきなり動作不能になり、クアルコムの独自機能であるEmergency Download Modeに入ってしまい、そこから出てこれなくなってしまう症状が相次いでいるとの事である。ブートローダーも使えないので実質的には文鎮化と同等だ。これらの症状から、ソフトウェアではなくハードウェアの問題ではないかと推測されている。

更に悪い事には、グーグルの広報はこの問題を認知していても、治すと明言しなかったことだ。

僕にはGoogleの意図が分からないことは無い。pixel 3が出たのは2018年の事で、いつまでもユーザーに古いスマホを使われ続けては商売あがったりというものなのだろう。それにセキュリティのリスクだってある。定期的に買い替えてもらう必要があるのだ。ユーザーには。

だが、2015年の端末と同じ理由で勝手に文鎮化するというのは、製造元は問題に気が付いていながらも対処できていなかったという事になる。これはいただけない。というか、2017年に僕がnexus 5xの問題を知った時、「おのれLGめ、二度と買わん!」とお門違いの怒りを募らせていた訳だが、実はgoogleの問題だったのだ。LGには悪いことをしたと思う。

という訳で、6年も前から発生していた致命的な問題を解決せずに後継機にまで引き継いでしまうgoogleの姿勢で、僕はどうにもpixelに食指が伸びない。「どうせ1年しか使わないんだから関係ないだろ」だなんて言わないでほしい。突然文鎮化のリスクで2017年の僕は戦々恐々の日々を送っていたんだから……