2020年4月18日土曜日

BMW i8 死す

ランボルギーニにフェラーリ、ブガッティにケーニグセグ。人々を魅了してやまない高級車は世に多くあれど、僕が車に一目ぼれをしたのはこの1台だけ。

BMW i8である。

初めてその存在を知ったのは確か中3の頃、家族で小豆島にドライブ旅行に来ていた中、スマホのニュースフィードかなんかで偶々見つけたのだと思う。

まさしく未来から飛び出してきたようなその姿に、僕はたちまち魅了された。そして中3の僕はこう誓ったのであった。「将来絶対にこの車に乗ってやる」と。

だがそんな夢ももしかすると実現できないかもしれない。

なぜならBMWがi8の生産終了に加えて後継車両は作らないと宣言したからだ。

 生産終了はまだいいとして、後継ナシはこの車を好きになったものとして非常につらい。後継ナシとは要するにそのモデルは失敗だったと暗に表明しているようなものだからだ。

そんな同志の嘆きを英Autocarにて見つけたので紹介したい。

BMW i8: Why the bold BMW had to die
https://www.autocar.co.uk/car-news/features/bmw-i8-why-bold-bmw-had-die

筆者はi8が失敗となった原因を「時代を先取りしすぎた」と分析している。 確かに周りにこの車を見せた時、その反応は芳しいものではなかった。「(ドア開の写真を見て)なにそれ飛ぶの?」「(訝しげに)な~にこれ?」など。あの未来チックな外見は必ずしも大衆の好みに合うとは限らなかったようだ。というか今は2020年なのだから近未来的なものでも受け入れるべきである。それに価格の問題もある。2000万はちょっとお高いんじゃないでしょうか。

 BMWはリスクを取った。そして負けた。他の自動車メーカーはそれを見てもうリスクを取るようなマネはしなくなるだろう。

最近の車はどれも同じように見えると批判があるが、それを打ち壊そうとしたBMWの惨敗により、この流れは今後ますます拍車がかかっていくものと思われる。誠に残念なり。