諸君、病院は好きかね?私は大っ嫌いだ。 しかしそんな僕にも病院に行かざるを得ない事態が発生した。 しかも異国の地、上海で。
事の始まりは数週間ほど前だろうか。朝起きてみると右耳が詰まったような違和感がする。しかし時が経つにつれて違和感も消え失せたので、放っておいた。だがそれからしばらく経った頃、なんと黄山旅行の最終日、突然違和感が消えなくなってしまった。右耳が常に何かに塞がれているような感じで、聞こえも非常に悪い。これにはさすがの病院嫌いの僕も重い腰を上げざるを得なかった。保険会社に連絡し、GHC Chinaという日本語可のクリニックを予約した。
重い足取りで东方明珠の近くの摩天楼に向かった。気分は最悪だった。聴力が突然落ちると気分もなんだか沈んでくるのだ。
医師の診察によると耳垢が詰まっているらしい。
耳が塞がった感じが消えなかったのは耳垢栓塞によるものだったのだ。
処置室の椅子に腰掛け、右耳に薬剤を注入して耳垢をふやけさせる。 超乾性の耳垢なので、ふやけさせない限り、取り出せないのだ。さらにピンセットで格闘すること数分。
取れた。 それもかなり巨大なのが。 それと同時に聴こえも回復。同席していた医者も見たことがないほど大きかったらしく、写真を撮っていた。
やはり耳掃除は耳鼻科でやってもらうに限る。保険に加入していたおかげで今回の治療費はゼロ。ありがたい話だ。