就活の時期が近付いている。僕個人としてもインターンシップに応募したり、参加したりで出来る限りの事は全てやっているつもりだ。有難いことに1社からは1月の入社試験の案内を貰ったりで「就活は早めに行動すべし」という言葉の意味を噛み締めている。
さて新型コロナウイルスの影響が目に見えて出てくるようになった。有効求人倍率は驚異の1.03倍にまで落ち込み、1倍を割るのではないかという意見まで出ている。こんな有様だと新卒採用にも影響が出てくるだろう。いや、すでに出ている。
そんな乱気流な就活状況の中、僕は大学のキャリアセンターの就活ガイダンスに参加した。と言っても大学には赴かず、家で郵送されてきた資料に目を通しながらzoomで話を聞くという「ニューノーマル」仕様だったのだが。そこでキャリアセンターの担当者が言っていた事が妙に気にかかった。
彼が言うには、「6月に各企業に採用の意向を尋ねてみた所、8割方の企業は今年と同じ規模で採用を行う(※うろ覚え)。過度に心配する必要はない」
それを聞いて真っ先に思ったのが、「バカ言ってんじゃねぇよ!」だった。冬が近づくにつれてまた感染者も(おそらくではあるが)増える。するとまた経済活動も自粛に追い込まれるだろう。そして結果的には春の自粛で経済的に大ダメージを負った企業がいよいよ倒産する。そうなったら最後、企業は新卒採用どころではなくなるはずだ。
しかし現時点ではどちらに事態が転ぶかは誰にも分からない。go toトラベルとか雇用助成金の延長などもあるし、もしかすると事態は僕が恐れているほど悪化するわけではないのかもしれない。でも逆に年明けに新卒採用の停止を決定する企業も多くあるかもしれない。
将来がどうなるか分からないと言うのに過去のデータを持ち出して予測するのはナンセンスだと言わざるを得ない。タレブが言っていた「七面鳥問題」とはこの事なのかもしれない。
どうなるか分からない、つまり不確実性に覆われている以上、彼が言っていたような楽観主義に染まるのは実に危険だ。
ではどうすればいいのか。簡単だ。ピーター・ティールが言う所の「明確な悲観主義」に染まるのだ。それならば迫りくる危機に具体的な手段で対処できる。来年の就活に明確な悲観主義を抱いているのならば、早めに行動する、不況にも頑健な業界を探し出すなどの具体的な行動がとれる。
ただ泣き言をネットに垂れ流すだけの「曖昧な悲観主義」には間違っても染まってはいけない。
今回もまた取り留めもなく思った事を垂れ流してしまった。読んでくれてありがとう。最後になるが、22卒とそれ以降の就活について、僕は1つだけ自信を持って言えることがある。それは「できる人は大手有名企業からの内定を腐るほど貰えるが、できない奴はそれこそ一つもかすりはしない」。現代は格差という現象があらゆる所で顕在化してくる時代だ。就活生の読者諸兄の健闘を祈る。